西麻布に新たなクリエイティブ拠点「EAT PLAY WORK-Nishiazabu」|オフィス移転で注目したい特徴とは

東京都港区・西麻布で、商業・オフィス・ホテルなどからなる複合施設「EAT PLAY WORK-Nishiazabu(仮称)」の開発が進められます。開発を手掛けるのは、商業施設や不動産開発などを展開するエスコンです。
2027年春の開業が予定されており、クリエイティブ企業やスタートアップなど、従来とは異なるオフィス環境を求める企業にとって注目の施設となりそうです。
広尾駅と六本木駅の2駅を利用できる西麻布の立地
「EAT PLAY WORK-Nishiazabu(仮称)」は、東京メトロ日比谷線「広尾」駅から徒歩8分、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅から徒歩11分の場所に位置します。
鉄筋コンクリート造の地上7階・地下2階建てで、敷地面積は約380平方メートル、延床面積は約1,650平方メートルです。
オフィス移転を検討する企業にとって、複数駅を利用できることは重要なポイントです。従業員の居住エリアによって利用しやすい駅が異なるほか、取引先や来訪者にも複数のアクセス手段を案内できます。
西麻布は六本木や広尾、青山などにも近く、ビジネスだけでなく飲食やカルチャーなどの魅力も持つエリアです。仕事とプライベートの境界を柔軟に捉える企業にとって、立地そのものがオフィス選びの判断材料になるでしょう。
「食・遊び・仕事」を融合したクリエイティブ拠点
施設の特徴は、一般的なオフィスビルとは異なり、仕事だけを目的とした空間ではない点です。
1~7階には、ソルト・グループが手掛けるクリエイティブ拠点『EAT PLAY WORK』が開業する予定です。また地下1階には、1960年創業の老舗イタリアン『CHIANTI(キャンティ)』がリニューアルオープンします。
施設内には、オールデイダイニング、撮影・ポッドキャストスタジオ、メンバーズラウンジ、セットアップオフィス、ウェルネス・リトリートスペース、ホテル、ルーフトッププールなど、多様な機能が設けられます。フロア構成は以下の通りです。
- B1:CHIANTI(レストラン)
- 1F:ダイニング/コミュニティラウンジ
- 2F:メンバーズラウンジ/撮影・ポッドキャストスタジオ
- 3F:オフィス/ウェルネス・リトリートスペース
- 4F:オフィス
- 5〜6F:宿泊フロア
- 7F:宿泊フロア/ルーフトッププール
近年は、オフィスに求められる役割が変化しています。リモートワークやハイブリッドワークの普及によって、社員が毎日出社することを前提とした固定席中心のオフィスから、コミュニケーションやコラボレーションを促す場所へと役割が広がっています。
撮影やポッドキャストなどのクリエイティブ活動に対応できる設備があることは、コンテンツ制作や情報発信を重視する企業にとってもメリットになりそうです。
セットアップオフィスで移転時の負担を軽減
オフィス移転では、物件探しだけでなく、内装工事や家具・什器の導入、インターネット環境の整備など、多くの準備が必要になります。
今回の施設には「セットアップオフィス」が設けられる予定です。
セットアップオフィスは、内装や設備などがあらかじめ整えられた状態で利用できるため、自社で一からオフィスをつくる場合と比較して、移転にかかる時間や初期負担を抑えやすい点が特徴です。
特にスタートアップや少人数のクリエイティブ企業では、事業拡大や組織変更に合わせてオフィスの規模や使い方を柔軟に変えたいケースがあります。
そのため、移転時には賃料だけでなく、内装費や什器費、入居までに必要な期間、契約期間なども含めて総合的に比較することが重要です。
「働く場所」から「人が集まる場所」へ
「EAT PLAY WORK-Nishiazabu(仮称)」では、仕事だけでなく、食事や交流、クリエイティブ活動などを一つの施設内で完結できる環境が計画されています。
メンバーズラウンジやダイニングなどの共用空間は、社員同士のコミュニケーションだけでなく、企業やクリエイター、外部パートナーとの交流にも活用できる可能性があります。
また、ホテル機能があることで、遠方から訪れる取引先やイベント参加者を受け入れやすい環境になることも考えられます。
オフィスを「仕事をするための箱」として考えるのではなく、「人と人が出会い、新しいアイデアが生まれる場所」として捉える企業にとって、こうした複合型の施設は選択肢の一つになりそうです。
オフィス移転では企業との相性もチェック
一方で、複合施設型のオフィスがすべての企業に適しているとは限りません。
移転を検討する際には、賃料や面積だけでなく、自社の働き方や社員構成、来客頻度、必要な設備などとの相性を確認することが大切です。
例えば、静かな環境で集中して作業することを重視する企業と、社内外の交流やクリエイティブ活動を重視する企業では、求めるオフィス環境が異なります。
そのため、内見時には執務スペースだけでなく、共用部の使い勝手や周辺環境、駅からの動線なども確認しておきたいところです。
2027年春の開業後には、西麻布に新しい働き方や交流の場を生み出す施設として注目を集めることが期待されます。オフィス移転を検討している企業は、今後の開発情報をチェックしておくとよいでしょう。
担当マーケターの視点から
マーケティングの視点から見ると、「EAT PLAY WORK-Nishiazabu(仮称)」の面白さは、オフィスを企業活動の「拠点」から「ブランド体験の場」へと広げられる可能性にあります。
例えば、撮影スタジオやポッドキャストスタジオがあれば、自社の商品・サービスを紹介するコンテンツを社内で制作できます。メンバーズラウンジやダイニングは、社員同士の交流だけでなく、顧客やパートナーとの接点にもなります。
つまり、オフィスで「働く」だけでなく、「発信する」「交流する」「採用する」「商談する」といった複数のマーケティング活動を展開できるわけです。
特にクリエイティブ企業やスタートアップにとって、オフィスは企業の世界観を伝える重要なメディアになりつつあります。物件選びでも「何人収容できるか」だけではなく、「この場所で何を生み出し、誰とつながれるか」という視点を持つことで、オフィス移転の価値をより広く捉えられるのではないでしょうか。
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