オフィスのトイレ設置基準|人数別の必要数・男女別義務・快適設計のポイント

オフィスのトイレ設置基準|人数別の必要数・男女別義務・快適設計のポイント

オフィスのトイレ設置基準|人数別の必要数と快適設計の全知識

オフィスのトイレは、社員の健康や業務効率に直結する重要な設備です。しかし、「従業員数に対してトイレの数は足りているのか」「男女別トイレは必ず設置しなければならないのか」といった疑問を抱える総務・施設担当者の方は少なくありません。トイレの設置基準は事務所衛生基準規則(事務所則)労働安全衛生法によって明確に定められており、基準を満たさない場合は法令違反となる可能性があります。本記事では、オフィスのトイレ設置基準の法的根拠から、人数別の必要数早見表、男女別トイレの義務と例外規定、快適なトイレ設計のポイント、そして物件選びで確認すべきチェックリストまでを網羅的に解説します。

✅ この記事でわかること

  • 事務所衛生基準規則・労働安全衛生法に基づくトイレ設置基準
  • 男女別トイレの設置義務と10人以下の特例
  • 人数別(10人〜100人)のトイレ必要数早見表
  • 快適なオフィストイレの設計ポイント(寸法・レイアウト・清掃)
  • 物件選びでトイレを確認すべきチェックリスト

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オフィスのトイレ設置基準とは?法律で定められたルール

オフィスのトイレ設置基準は、主に「事務所衛生基準規則」(事務所則)によって定められています。事務所則は労働安全衛生法に基づく厚生労働省令であり、事務所における労働者の衛生環境を確保するための具体的な基準を規定しています。
事務所則では、トイレ(便所)について以下のような基準が設けられています。

便所の設置義務(事務所則 第17条)
事業者は、事務所に男性用と女性用に区別した便所を設置しなければなりません。男性用には大便所と小便所の両方を設ける必要があります。

便房数の基準
男性用大便所の便房数は、同時に就業する男性労働者60人以内ごとに1個以上を設置する必要があります。男性用小便所の数は、同時に就業する男性労働者30人以内ごとに1個以上です。女性用便所の便房数は、同時に就業する女性労働者20人以内ごとに1個以上を設置しなければなりません。
この基準は最低限の数値であり、基準を下回ると法令違反となります。実際の運用では、トイレの待ち時間による業務効率の低下を防ぐため、基準よりも余裕を持った数を確保することが望ましいとされています。

男女別トイレの設置義務と例外規定(10人以下の特例)

事務所則では原則として男女別のトイレ設置が義務付けられていますが、同時に就業する労働者が常時10人以内である場合には特例が認められています。

原則:男女別トイレの設置義務

事務所則第17条により、事業者は男性用と女性用に区別した便所を設置しなければなりません。これは従業員のプライバシーと衛生環境を確保するための基本的なルールです。男女別にすることで、利用時の心理的な負担を軽減し、快適な職場環境を維持できます。

特例:10人以下の場合の独立個室型トイレ

2021年(令和3年)12月の事務所則改正により、同時に就業する労働者が常時10人以内の場合は、男女別トイレの代わりに独立個室型の便所(男女共用のバリアフリートイレなど)を設置することが認められました。この特例は小規模オフィスの現実的な事情を考慮したものです。ただし、独立個室型トイレを設置する場合でも以下の条件を満たす必要があります。

  • 施錠できる個室であること
  • 入口や利用中であることが外部からわかる仕組みがあること
  • 男女の区別なく使用できる構造であること

小規模オフィスでトイレが1つしかない物件を検討する際は、上記の条件を満たしているかを必ず確認しましょう。条件を満たさない場合、トイレの増設工事が必要となり、追加のコストが発生する可能性があります。

人数別トイレ必要数の早見表(10人/30人/50人/100人)

事務所則の基準に基づき、従業員数ごとに必要なトイレの最低数を早見表にまとめました。以下は法定の最低基準であり、快適性を重視する場合はこれより多く設置することが推奨されます。なお、男女比は1:1として試算しています。

従業員数 男性用大便器 男性用小便器 女性用便器 合計便器数
10人 1個 1個 1個 3個
30人 1個 1個 1個 3個
50人 1個 1個 2個 4個
100人 1個 2個 3個 6個

※男女比1:1で試算。実際の男女比に応じて調整してください。
※10人以下の場合は独立個室型トイレ(男女共用)1個以上でも可(前述の特例)。

上記はあくまで法定の最低基準です。一般的に、朝の出社時間帯や昼休み前後はトイレの利用が集中するため、実際の運用では基準の1.5〜2倍程度の数を確保できる物件が望ましいとされています。特に女性用トイレは利用時間が長くなる傾向があるため、余裕を持った数を確保することが重要です。
また、ビルの共用トイレを利用するケースでは、同じフロアに入居する他のテナントの従業員数も考慮する必要があります。テナントの入れ替わりによって利用者数が増える可能性もあるため、物件選びの段階でビル全体のトイレ数を確認しておきましょう。

快適なオフィストイレの設計ポイント

法定基準を満たすだけでなく、社員の満足度や企業イメージの向上を目指すなら、トイレの快適性にもこだわりたいところです。ここでは、おしゃれで使いやすいオフィストイレを実現するための設計ポイントを解説します。

寸法・レイアウトの基本

トイレの個室寸法は、一般的に幅80cm以上×奥行き120cm以上が標準的な目安です。車椅子対応のバリアフリートイレの場合は、幅200cm×奥行き200cm程度のスペースが求められます。手洗い場は個室の外に設置し、鏡や手洗い台の前には十分な立ち位置スペースを確保しましょう。
レイアウトの面では、トイレの出入口が執務エリアから直接見えない位置に配置することがポイントです。廊下を挟む、または壁で仕切ることで、利用者のプライバシーを保護できます。また、トイレの排水音が執務エリアや会議室に聞こえないように、配管ルートや壁の防音性能にも注意が必要です。

おしゃれで清潔感のあるデザイン

近年はオフィストイレのデザインにこだわる企業が増えています。おしゃれで清潔感のあるトイレは、社員満足度の向上だけでなく、来客時の企業イメージアップにもつながります。具体的には以下のような工夫が効果的です。

  • 色調の統一:白やベージュを基調とした明るい色合いで清潔感を演出
  • 照明の工夫:間接照明や暖色系LEDで落ち着いた空間を演出
  • グリーンの設置:小型の観葉植物やフェイクグリーンでリラックス効果を追加
  • アメニティの充実:ハンドソープ・ペーパータオル・消臭剤などの品質にこだわる

清掃・メンテナンスのしやすさ

どれだけおしゃれなデザインでも、清掃が行き届かなければ快適さは維持できません。設計段階から清掃のしやすさを考慮することが重要です。

  • 床材の選定:水に強く汚れが落ちやすいタイル素材を使用する
  • コーナーの処理:床と壁の接合部をR加工(丸み処理)にすることで汚れが溜まりにくくなる
  • 清掃スケジュールの掲示:清掃チェックシートをトイレ内に設置し、清掃状況を可視化する

ビルの共用トイレの場合は、ビル管理会社の清掃頻度や清掃品質も物件選びの判断材料になります。1日2回以上の清掃が入るビルであれば、衛生面での安心感が高まります。

換気・空調への配慮

トイレの換気は、事務所則により「臭気や害虫を防ぐ措置」が求められています。窓のないトイレでは機械換気設備の設置が必須であり、換気回数は一般的に1時間あたり10回以上が目安とされています。自動消臭装置や脱臭機能付き換気扇の導入も有効な対策です。

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物件選びでトイレを確認すべきチェックリスト

オフィス移転や新規入居の際、トイレの状態は見落とされがちですが、入居後に不満が生じやすいポイントでもあります。以下のチェックリストを活用して、物件選びの段階でトイレ環境を確認しましょう。

チェック項目 確認ポイント
便器の数 自社の従業員数に対して事務所則の基準を満たしているか
男女別の有無 男女別トイレが設置されているか。共用の場合は特例条件を満たすか
専有 or 共用 専有トイレか、フロア共用トイレか。共用の場合は他テナントの利用人数も確認
設備のグレード 温水洗浄便座の有無、自動洗浄、擬音装置などの機能
清掃体制 ビル管理会社の清掃頻度と清掃品質
換気・臭気 換気扇の動作状況、臭気が執務エリアに漏れないか
バリアフリー対応 車椅子対応トイレの有無、手すり・スペースの確保
動線・位置 執務エリアからの距離、来客用と社員用の動線が分離できるか

特に、共用トイレのビルでは、ピーク時の混雑状況を内見時に確認することが大切です。可能であれば、朝の出社時間帯や昼休みの時間帯に内見を行い、実際の利用状況を確認しましょう。

まとめ

オフィスのトイレは、事務所衛生基準規則によって設置基準が明確に定められています。男性用大便器は60人ごとに1個以上、男性用小便器は30人ごとに1個以上、女性用便器は20人ごとに1個以上が最低基準であり、原則として男女別の設置が義務付けられています。同時就業者が10人以下の小規模オフィスでは、独立個室型トイレによる代替も可能です。
法定基準を満たすだけでなく、寸法やレイアウト、デザイン、清掃体制、換気など快適性にも配慮することで、社員の満足度向上と企業イメージの向上を両立できます。物件選びの際は本記事のチェックリストを活用し、入居後にトイレ不足で悩むことがないよう事前に確認を行いましょう。
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よくある質問

Q. オフィスのトイレは何人に1つ必要ですか?

事務所衛生基準規則に基づく最低基準では、男性用大便器は60人ごとに1個以上、男性用小便器は30人ごとに1個以上、女性用便器は20人ごとに1個以上です。快適に利用するためには、基準の1.5〜2倍程度の数を確保することが推奨されます。

Q. 小規模オフィスでも男女別トイレは必須ですか?

原則として男女別トイレの設置が義務付けられていますが、同時に就業する労働者が常時10人以内の場合は、独立個室型の便所(施錠可能な男女共用トイレ)で代替することが認められています。

Q. オフィスのトイレ設置基準に違反するとどうなりますか?

事務所衛生基準規則は労働安全衛生法に基づく省令であり、基準を満たさない場合は労働基準監督署からの是正勧告や指導の対象となる可能性があります。悪質な場合は罰則が科されることもあります。

Q. ビルの共用トイレでも設置基準は適用されますか?

はい、共用トイレであっても、自社の従業員が利用するトイレの数が事務所則の基準を満たしている必要があります。共用の場合は同一フロアの他テナントの従業員数も含めて基準を確認してください。

Q. おしゃれなオフィストイレにするにはどうすればよいですか?

白やベージュを基調とした清潔感のある色調の統一、間接照明の導入、観葉植物やフェイクグリーンの設置、高品質なアメニティの導入などが効果的です。清掃体制を整えて清潔感を維持することも重要です。

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