オフィスにあると嬉しい設備は?従業員満足度と生産性向上のために導入すべきもの

現代の働き方が多様化し、リモートワークが普及する中、オフィス環境の質がますます重要視されています。快適で働きやすいオフィスを提供することは、従業員の生産性を向上させるとともに、企業全体のブランドイメージを強化する効果があります。
本記事では、オフィスにあると嬉しい設備の具体例について詳しく解説します。この記事を読むことで、理想的なオフィス環境の構築に向けた参考にしていただければ幸いです。
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休憩スペース
オフィスでのパフォーマンスを最大化するには、単に長時間働いてもらうのではなく、「適切に休む」ことが欠かせません。休憩をしっかり取ることで、集中力が回復し、業務効率も向上します。また、ストレス軽減や心のゆとりを生むことは、離職率の低下や社内の雰囲気づくりにもつながります。
そのためには、ただ椅子とテーブルを置いただけの「名ばかりの休憩室」ではなく、従業員が本当にリラックスできる、心身を切り替えられる空間を用意することが重要です。快適な休憩スペースを実現するための具体的な工夫を見ていきましょう。
快適なソファで「ただの休憩」を「質の高いリフレッシュ」に変える
「ちょっと座るつもりが、思わずうたた寝してしまいそう」――そんな快適なソファが休憩スペースにあれば、社員の疲労感は驚くほど変わります。実際、しっかりと体を支えるクッション性の高いソファは、腰や背中の負担を軽減し、短時間でも深くリラックスできる環境をつくります。
ポイントは、見た目のデザインだけでなく「機能美」にも注目すること。通気性の良いファブリック素材は長時間座っても蒸れにくく、レザー素材なら清潔感を保ちやすいといった、メンテナンス面での違いもあります。デザイン性のあるソファを配置することで、オフィス全体の印象が「ホテルのラウンジのように」洗練された空間へと変化します。
たとえば、脚を伸ばしてくつろげるカウチタイプのソファ、1on1にも最適な二人掛け、ノートPCや飲み物を置けるミニテーブル付きなど、利用シーンに合わせて複数タイプを設けるのが理想的です。ある企業では「プロジェクトが終わったら、あのソファで15分寝るのがご褒美」という文化が自然と生まれた例も。
ただの「座る場所」にとどまらず、従業員の心と体を整える空間――それが、快適なソファのある休憩スペースです。
休憩スペースの印象を変える“照明の力”
照明の選び方次第で、休憩スペースの雰囲気は大きく変わります。リラックスできる照明を取り入れることは、従業員が心地よく過ごせる環境を作るための重要なポイントです。まず、自然光を最大限に活用することを考えましょう。窓の近くに休憩スペースを配置し、自然光が差し込むようにすることで、昼間の照明の代わりになります。
次に、電球の色温度に注意が必要です。昼白色や昼光色の照明は作業には適していますが、休憩スペースでは温かみのある電球色(2700K〜3000K)を使用するとリラックス効果が高まります。さらに、調光機能のある照明器具を導入することで、時間帯やシーンに応じて明るさを調整することができます。
ライトの配置についても工夫が求められます。シーリングライトだけでなく、フロアランプやテーブルランプを追加し、複数の光源を組み合わせることで、空間に奥行きと暖かさを持たせることができます。間接照明を活用することで、グレア(眩しさ)を抑え、柔らかな光で包まれた空間を演出できます。
具体的な例として、ソファの隣にフロアランプを配置したり、本棚の上に間接照明を設置することが挙げられます。これにより、従業員は目の疲れを感じずにリラックスでき、休憩時間をより質の高いものにすることができます。
一息つける、コミュニケーションのハブ「コーヒーバー」
オフィスには従業員がリフレッシュできるコーヒーバーを設置することを強くおすすめします。コーヒーや紅茶などの飲み物を自由に楽しめるスペースは、休憩時間を充実させるだけでなく、従業員同士のコミュニケーションを促進する効果もあります。高品質なコーヒーマシンを導入し、豆の選定にもこだわることで、本格的な味を提供することができます。
さらに、多様な飲み物の選択肢を用意することが重要です。カプチーノ、ラテ、エスプレッソなどのコーヒーベースの飲み物だけでなく、ハーブティーや健康志向のスムージーなども提供することで、好みに合わせた飲み物を楽しめます。オーガニックの茶葉や、無添加のジュースなどを選ぶことで、健康に配慮した選択肢を提供できます。
コーヒーバーの設置場所にも配慮が必要です。オフィスの中央や主要な通路沿いに配置することで、アクセスしやすくし、自然な交流が生まれるようにします。また、バーカウンターや椅子、テーブルの配置も工夫すると良いです。例えば、少人数で座れるカウンター席や、大人数で談笑できるテーブル席など、多目的に対応できるデザインを考えると良いでしょう。
以上のようなコーヒーバーの設置により、従業員はリフレッシュしやすい環境を手に入れ、仕事の合間に一息つくことで、再び集中力を高めることができます。
フィットネスルーム
近年、働き方改革やウェルビーイング(well-being)の意識の高まりを背景に、従業員の健康維持やストレス軽減を支援するオフィス環境づくりが注目されています。その中でも、フィットネスルームの設置は、心身のリフレッシュだけでなく、生産性の向上や企業の健康経営の一環としても評価されている施策です。
長時間のデスクワークが続くと、運動不足や肩こり、集中力の低下などが問題になりますが、昼休みなどの休憩時にオフィス内に気軽に運動できる環境があることで、業務の合間に体を動かし、リフレッシュする習慣が自然と根づきやすくなります。
ここでは、実際に導入する際に押さえておきたいポイントと、より効果を引き出すための工夫について紹介します。
業務の合間に体を動かせる、フィットネスマシン環境
フィットネスマシンの充実度は、オフィスにおけるフィットネスルームの価値を大きく左右します。フィットネスマシンが充実していることで、従業員は自分に合ったトレーニングを行うことができ、健康維持やストレス解消に役立ちます。具体的には、ランニングマシンやエリプティカルトレーナー、筋トレマシンなどの基本的な機器に加えて、多機能なトレーニング機器の導入が考えられます。
例えば、ランニングマシンは有酸素運動として広く利用され、エリプティカルトレーナーは膝に負担をかけずに全身を鍛えることができます。筋トレマシンにはベンチプレス、スクワットラック、ダンベルなどがあり、様々な筋肉をターゲットにしたトレーニングが可能です。これらの機器が揃っている環境は、従業員にとって非常に魅力的です。
さらに、フィットネスマシンの定期的なメンテナンスと清掃は重要です。機器が常に良好な状態で使用できるよう、専門のスタッフを配置することも検討すべきです。このように、フィットネスマシンの充実とメンテナンスによって、従業員は安心してトレーニングを継続でき、健康的な職場環境の一環としての価値が高まります。
気軽にリフレッシュできる、静かなストレッチエリア
フィットネスルームの中には、ヨガやストレッチ専用のエリアを設けることも非常に有益です。ヨガやストレッチは、リラックス効果や柔軟性の向上、筋肉の緊張をほぐす効果があり、特にデスクワーク中心の従業員にとって体を動かす大切な時間となります。
ヨガマットやストレッチ用の器具を揃えた専用エリアがあることで、従業員は仕事の合間に手軽にリフレッシュする機会を得ることができます。また、定期的にグループレッスンを開催することで、コミュニケーションの活性化にも寄与します。
例えば、昼休憩や終業後にヨガインストラクターを招いてのセッションを提供することで、従業員同士の交流が促進され、チームワークの強化にもつながります。さらに、ストレッチエリアに柔らかな照明や落ち着いた音楽を取り入れることで、心身ともにリフレッシュできる空間を提供します。これにより、従業員のストレス軽減や集中力の向上といったポジティブな効果が期待できます。
このように、ヨガやストレッチエリアの設置は、従業員の健康管理やリラックスをサポートするだけでなく、オフィス全体の雰囲気を向上させ、働きやすい環境の構築に貢献します。
充実したコミュニケーションスペース
コミュニケーションスペースは、社員同士が意見交換やアイデアの共有を行う重要な場です。快適でオープンな環境を提供することで、コミュニケーションが活性化します。
多目的に使える会議室
多目的会議室は、チームミーティングやプレゼンテーション、ブレインストーミングなど、さまざまな用途に対応するための設備です。柔軟なレイアウトや移動可能な家具を備えておくことで、会議室の使い方を必要に応じて変えることができます。また、最新のAV機器や高速インターネット環境も重要です。これらの設備が整っていることで、遠隔地にいるメンバーとのオンライン会議もスムーズに行えるでしょう。多目的会議室の充実は、業務の効率化とコミュニケーションの質向上に寄与します。
自然を感じてリフレッシュ、開放感あるテラス空間
開放的なテラスは、自然を感じながらリフレッシュできるスペースです。仕事の合間に外に出て新鮮な空気を吸ったり、ランチタイムに外で食事を楽しむことで、気分転換が図れます。また、テラスは社員同士のカジュアルな交流の場としても活用でき、チームビルディングの促進にも役立ちます。オフィス内とは異なる開放感を提供することで、社員のストレスを軽減し、創造力を引き出す効果も期待できます。季節ごとに装飾を変えるなど、楽しさを取り入れることも有効です。
働きやすい作業環境
オフィスにおける作業環境は、従業員の生産性やモチベーションに直結する重要な要素です。パソコンやデスクが揃っていれば仕事ができるという時代は終わり、今では「どれだけ集中できるか」「自分のスタイルに合った環境で働けるか」が成果に大きく影響を及ぼすようになっています。
一人ひとりの働き方や業務内容に応じて、自由に場所や姿勢を選べる環境づくりは、長時間労働による身体的な負担を減らし、心地よく仕事に取り組むための基盤となります。また、こうした配慮は従業員満足度の向上だけでなく、企業の採用力や定着率の向上にもつながります。
働き方に合わせて選べる、フレキシブルなデスク環境
毎日同じ席に座って、同じ景色を見ながら仕事をする――そんな従来の働き方から一歩進んで、自分の業務や気分に合わせて「働く場所」を選べる環境が注目されています。
フリーアドレス制を取り入れることで、たとえば「今日はチームで集まって話し合いたい」「集中したいから静かなスペースを選びたい」といった状況に柔軟に対応できます。また、スタンディングデスクや可動式のテーブルなど、多様な選択肢を揃えることで、身体への負担を減らしながら作業できる点も大きなメリットです。
ある社員は「午後は眠くなるので、スタンディングデスクで立って仕事するようにしている」と話しており、ちょっとした工夫が集中力の維持や体調管理につながっています。
さらに、レイアウトの自由度が高まることで、オフィス全体にも柔軟性が生まれます。プロジェクトや組織の変化に応じて、座席の配置を見直しやすくなり、常に最適な環境を整えやすくなるのです。こうした環境は、従業員にとって「自分の働き方を尊重されている」と感じられる要素にもなり、働きがいの向上や組織への愛着にもつながっていきます。
快適な座り心地が集中力を高めるオフィスチェア
高性能なオフィスチェアの導入は、従業員の健康と生産性を向上させるために欠かせません。人間工学に基づいた設計のオフィスチェアは、長時間座っていることによる腰痛や肩こりなどを防ぐことができます。高度な調整機能を備えたチェアは、個人に合わせた快適な座り心地を提供し、作業に集中しやすい環境を作り出します。
具体的な機能としては、シートの高さや背もたれの角度、アームレストの位置などを細かく調整できることが重要です。また、通気性の良い素材や、体圧を分散させるクッション素材を使用したチェアは、長時間座っていても疲れにくくなります。さらに、動きやすさを重視したデザインや、キャスターの滑りの良さなども快適なオフィスチェアの条件として挙げられます。
高性能なオフィスチェアを使うことで、従業員の身体的な負担が軽減され、快適な姿勢で仕事ができるようになります。これにより、集中力が持続しやすくなり、生産性の向上が期待できます。また、健康的な職場環境を提供することで、社員満足度が高まり、企業に対する信頼感も増すでしょう。
集中したいときに使える、静かな個室スペース
静かで集中できる個室の存在は、特に集中力が求められる作業や、プライバシーが必要な会議や電話に非常に役立ちます。個室があることにより、他の雑音や視線を避けて高い集中力を維持することができ、効率よく仕事を進められます。
具体的なメリットには、重要なプロジェクトや機密情報を扱う際の安心感や、長時間の会議における集中力の維持などが挙げられます。また、個室内の設備として、調光可能な照明や、高性能な空調、エルゴノミクスに配慮した家具が整っていると、さらに快適な環境を提供できます。
例えば、ミーティングルームとして使える日常的な個室や、一時的に集中して作業を進めるための専用ブースを設置することで、様々な働き方に対応可能です。プロジェクトの進展に合わせて、個室の利用計画を立てることで、チーム全体の効率も向上します。個室の利用状況を適切に管理する仕組みも合わせて導入すると、全社員が公平に使用できる環境を提供できます。
これにより、社員一人ひとりが集中したい時にしっかり集中できる環境を提供することで、全体の生産性が向上し、業務の質も一層高まります。
便利なサポート設備
どれほど快適な空間や高機能なオフィス家具が整っていても、業務を支える基本的な設備が整っていなければ、従業員はストレスを感じ、業務効率も低下してしまいます。特に、安定したインターネット環境や信頼性の高いプリンター・複合機などは、あらゆる業務の基盤を支える“縁の下の力持ち”です。
これらのサポート設備がスムーズに機能していることで、従業員は業務に集中でき、生産性が高まります。また、クラウドサービスやリモートワークといった働き方の多様化にも柔軟に対応できる環境を構築するうえで、欠かせない要素でもあります。
ここでは、オフィスにおける基本インフラとしてのサポート設備と、その選定・運用のポイントについて詳しく解説します。
高速インターネットは、今や「空気や水」と同じレベルの必須インフラ
どれだけオフィスが快適でも、ネットが遅ければすべてが台無し――そんな声を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。高速で安定したインターネット回線は、現代のオフィスにおいて「空気や水」と同じレベルで欠かせない存在です。
オンラインミーティング中に映像が止まったり、クラウドに保存中のファイルがなかなかアップロードできなかったり。こうした小さな“引っかかり”の積み重ねは、業務効率だけでなく、従業員のストレスにもつながります。
高速インターネットが整った環境では、これらの不満が解消されるだけでなく、リモートワークとの連携もスムーズになります。VPNやクラウドストレージへのアクセスがスピーディーに行えることで、「会社にいないと作業が進まない」といった制約も減り、柔軟な働き方を支える土台となります。
また、セキュリティ面でも信頼できるプロバイダや法人向けサービスを選ぶことで、スピードと安心感の両立が可能です。たとえば、ファイアウォールやアクセス制限機能が組み込まれていれば、機密情報のやり取りも安全に行えます。
このように、高速インターネットは単なる設備ではなく、オフィス全体のパフォーマンスを左右する基盤です。今後のオフィスづくりを考えるうえで、最優先で整備すべき項目のひとつと言えるでしょう。
“当たり前”を快適に支える、印刷環境の充実
オフィスにおけるプリンターや複合機は、日常業務に欠かせない設備です。これらの機器が整備されていることで、さまざまな書類の印刷やスキャン、コピーなどがスムーズに行えます。また、複合機の場合、ファックス機能も備えているため、外部との通信も効率的です。
例えば、大量の資料を配布する際や、契約書などの重要書類を迅速にコピーする必要がある場合に、これらの設備が大いに役立ちます。また、デジタル化が進んでいるとはいえ、紙ベースの書類管理が必要な場面は依然として多く存在します。そのため、信頼性の高いプリンターや複合機の存在は、業務効率の向上に直結します。
さらに、最新のプリンターや複合機には、クラウドサービスと連携できる機能も搭載されています。これにより、リモートから直接印刷指示を出したり、スキャンデータをクラウドへ自動で保存したりすることが可能となり、業務の柔軟性が向上します。
このように、プリンターや複合機は、業務のスムーズな進行を支える重要なサポート設備の一つです。従業員が効率的に作業を進められるよう、適切な機器の導入を検討することが求められます。
オフィス用品の充実は、地味だけど効く“仕事の潤滑油”
「ホッチキスが見つからない」「このケーブル、どのPCの?」「メモを取りたいのにペンがない」――そんなちょっとしたストレス、意外と多くのオフィスで起こっています。業務に直接関係ないようでいて、こうした小さな“つまずき”の積み重ねが、作業効率や集中力をじわじわと削っていくのです。
オフィス用品が充実している環境では、必要なときにすぐ手が届き、仕事の流れを中断されることが少なくなります。たとえば、書類整理にはファイルホルダーやキャビネットが欠かせませんし、打ち合わせ中にパッと使えるホワイトボードやメモ帳があれば、アイデアを逃すこともありません。
また、最近ではモニターアームやケーブルマネジメントグッズ、ブルーライトカットフィルムといった“便利系アイテム”も注目されています。こうしたツールは、作業姿勢の改善や視線の快適さにまで配慮でき、長時間作業の負担を軽減してくれます。
オフィス用品は、一見地味な存在ですが、快適な職場づくりには欠かせない“縁の下の力持ち”。定期的に在庫や使われ方をチェックし、「これ、あったら便利かも」という声を拾って改善していくことが、働きやすいオフィスづくりの第一歩です。
オフィスレイアウトとデザイン
オフィスのレイアウトとデザインは、生産性やコミュニケーションの質を直接左右する重要な要素です。従業員が効率的に働ける環境作りを目指すため、設計には十分な配慮が求められます。
社員の声を反映したレイアウト
社員の声を反映したレイアウトを取り入れることは、従業員の満足度を高めるために非常に有効です。例えば、オープンスペースを取り入れることでコミュニケーションが活性化され、コラボレーションが促進されます。また、静かで集中できる個室を用意することで、作業に集中したい従業員にも配慮できます。社員のニーズを直接ヒアリングし、意見を設計に反映させることで、本当に必要とされる空間が出来上がります。これは、従業員が居心地よく感じるだけでなく、日常業務の中でのストレス軽減にも繋がります。
オフィスのブランディングとデザイン
オフィスのブランディングとデザインは、企業の文化や価値観を表現する手段でもあります。独自のデザインや色使いを取り入れることで、企業のアイデンティティを強調することができます。例えば、サステナビリティを重視する企業ならば、エコフレンドリーな素材を使用した家具やインテリアを採用することが考えられます。また、社内外のイベントスペースを設けることで、外部からの訪問者にもポジティブな印象を与えることができます。このように、オフィス環境に企業のブランドイメージを取り入れることで、社員の誇りやモチベーションを高めることができます。
導入したのに使われない「あるある」現象とその対策
ここまで紹介してきたようなオフィス設備も、実際に導入してみたものの「結局誰も使っていない」という事態に陥るケースも少なくありません。例えば、フィットネスルームはあるのに利用者が1日1人もいない、カフェスペースが打ち合わせスペースと化してしまい、リラックスの場として機能していない、ということは珍しくない「あるある」です。
このような事態の多くは、以下のような要因によって引き起こされます。
- 設備の存在や使い方が周知されていない
- 利用ルールが煩雑、または曖昧
- 社内文化として「使っていい空気感」がない
- 利用することで仕事から離れることに心理的ハードルがある
- 設備の場所が使いづらい、または動線が悪い
こうした問題への対策として、以下のような施策が効果的です。
- 導入時に社内アナウンスとガイドラインを丁寧に行う
使い方や利用可能時間などを分かりやすく説明し、具体的なメリット(疲労回復・集中力向上など)を提示します。 - 初期段階で「使ってみる文化」を醸成する
たとえば、週に1回の「フィットネスルーム開放デー」や「コーヒーバーお試しキャンペーン」などを実施し、従業員が気軽に試せるきっかけを作ると有効です。 - 部署ごとに「アンバサダー」を設ける
ある設備を積極的に利用・発信する社員を置くことで、他の社員にも利用のハードルが下がります。 - 動線と視認性を見直す
人が通りやすい場所、目に入りやすい位置に設備を配置することで「気づいたら使っていた」という自然な利用を促します。 - 定期的な利用状況の確認と改善
使われていない理由をアンケートなどでヒアリングし、配置変更や内容改善に反映させることが重要です。
オフィス設備は導入することがゴールではありません。むしろ、いかに使われるか、使いやすい環境をどう設計するかが鍵になります。「導入したけど使われない」という“もったいない”事態を防ぐには、運用フェーズでの工夫が欠かせません。
まとめ:従業員満足度と生産性を向上させるオフィス設備
オフィス設備の充実は従業員の満足度と生産性を向上させるために非常に重要です。本記事で紹介した休憩スペースやフィットネスルーム、コミュニケーションスペース、作業環境改善の設備は、その一部です。たとえば、快適なソファやリラックスできる照明がある休憩スペースは、従業員が疲れを癒し、リフレッシュできる場所となります。また、フィットネスルームの設置は従業員の健康促進に役立ち、結果的に仕事へのパフォーマンス向上に繋がります。
さらに、多目的に使える会議室や自由に選べるデスク、高性能なオフィスチェアなどは効率的な作業環境を提供し、従業員の作業効率を高めます。そして、高速インターネットや充実したオフィス用品などの基本的なサポート設備は、日常業務のスムーズな運営を支えます。これらの設備は従業員の声に耳を傾け、実際に必要とされるものを反映させることで、より効果的に活用できます。
つまり、オフィスに適切な設備を導入することで従業員の満足度が向上し、それが企業全体の生産性やブランディングにも寄与するのです。オフィスマネージャーや経営者は、これらの設備をバランスよく導入し、従業員に働きやすい環境を提供することを検討してみてください。
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