VORT渋谷east公開!キャロウェイゴルフが4フロア入居|オフィス移転戦略の新潮流

株式会社ボルテックスは12日、東京都渋谷区に位置するオフィスビル「VORT渋谷east」を報道陣に公開しました。同物件は東京メトロ半蔵門線など複数路線が利用できる「渋谷」駅から徒歩6分という好立地にあり、2023年3月に竣工した鉄骨造6階建ての中規模オフィスビルです。敷地面積は約317平方メートル、延床面積は約1,149平方メートルで、屋上にはラウンジを設置するなど快適な環境を整えています。
注目すべきは、ゴルフ用品メーカーのキャロウェイゴルフ株式会社が1~4階を一括で賃借した点です。同社の入居は、1階にオープン予定の「パフォーマンスセンター」を核とし、2階に製品開発拠点、3・4階をオフィスとして活用します。特に1階は天井高約4.7メートルと広々しており、ゴルフシミュレーターを無理なく設置できることが評価されました。本社や直営店との連携が容易な立地も決定要因となっています。
「パフォーマンスセンター」では、ゴルフシミュレーターと弾道測定機器を使った完全オーダーメイドのクラブ製作を、専門フィッターが完全予約制で対応します。パター専用ゾーンや工房も備え、顧客に特化したサービスを展開します。このように、従来のオフィス活用に加え、販売・サービス機能を融合させた新たな活用モデルとして注目されています。
現在、「VORT渋谷east」は6フロア中5フロアの入居が決定しており、今後はリーシングと並行して各フロアを区分所有オフィスとして販売する方針です。
担当マーケターの視点
今回の事例は、オフィスの「単なる執務空間からの脱却」を象徴しています。キャロウェイゴルフがオフィスと店舗、さらに体験型施設を一体化したことで、ブランド価値を高めると同時に、顧客接点の強化にも成功しています。これは、今後のオフィス移転戦略において「ブランド体験を提供できる場づくり」が重要になることを示唆しています。
特に渋谷という立地は、若年層や感度の高いビジネスパーソンとの接点を生みやすく、リクルーティングやPRにも大きな効果を発揮します。オフィスを「見せる」「体験させる」空間にする流れは、採用競争や顧客体験価値を高めたい企業にとって有効な戦略といえるでしょう。バックオフィス担当者は、単なる賃料や立地だけでなく、企業価値を最大化する空間設計という視点を持つことが求められます。
東京オフィスチェックでは「VORT渋谷east」周辺のオフィスビルもご紹介しております。
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