このオフィスは37.6坪の空間に30名が効率的に働けるよう、建物の特徴的な曲線形状を最大限活用した機能的な設計となっています。限られた空間に多人数を配置する高密度レイアウトでありながら、明確なゾーニングにより快適な作業環境を実現しています。

最も特徴的なのは、コールセンターエリアと一般執務エリアが明確に分離されていることです。右側のコールセンターエリアでは多数のオペレーターが集中して電話対応業務に従事でき、左側の執務エリアでは島型デスク配置によりチーム内のコミュニケーションと個人作業の両方に対応しています。この機能的な分離により、それぞれの業務特性に最適化された環境を提供しています。

建物の曲線形状は単なるデザイン要素ではなく、動線効率の向上に大きく貢献しています。この独特な形状により、各エリア間の移動がスムーズになり、限られた空間でも圧迫感を軽減する効果があります。

来客対応機能も充実しており、エントランス近くに独立した会議室を配置することで、外部との商談や重要な打ち合わせ時に執務エリアへの影響を最小限に抑えています。

複合機や冷蔵庫などの共用機能も効率的に配置され、各エリアからのアクセス性を考慮した設計となっています。この結果、高密度ながらも機能性と快適性を両立し、多様な業務形態に対応できる現代的なオフィス空間を実現しています。