「NTT本社移転は2031年」日比谷に次世代スマートシティを構築へ

― 働く場・都市・エネルギーを統合する巨大プロジェクト ―
NTTグループは、2031年に本社機能を千代田区内幸町で開発中の「NTT日比谷タワー」に移転すると発表しました。これは単なる建物の更新ではなく、街そのものを動かす巨大プロジェクトです。日比谷は、1961年に日本電信電話公社が本社を構えた「グループ誕生の地」。歴史に回帰しつつ、次世代情報通信基盤「IOWN」を核にしたスマートシティ構想が進みます。
高さ230m、延床面積36万㎡の巨大タワー
NTT日比谷タワーの規模は圧巻です。
- 延床面積:約36万㎡
- 高さ:約230m
- 地上48階・地下6階
- 完成予定:2031年10月末(街区全体は2037年度以降)
用途は多岐にわたり、
- オフィス
- 産業支援施設
- ホール・宴会場
- 商業施設
- ホテル
と、都市機能が一棟に集積します。東京電力パワーグリッドとNTT都市開発が事業主となり、街そのものを再設計するプロジェクトが進行しています。
社会課題に向き合う「光の街」構想
背景にあるのは、日本が直面する社会課題です。
- 少子高齢化による人手不足
- 気候変動による災害
- 電力消費の増大
これらを解決する鍵として、NTTは次世代情報通信基盤「IOWN」を掲げています。IOWNは、膨大なデータを
- 大容量
- 低遅延
- 低消費電力
で処理できる仕組みです。都市インフラそのものをIOWNで支えることで、「安心・安全・持続可能な社会」を実現していく狙いがあります。
① IOWNがつくる「新しいビジネス・イノベーション」
NTT日比谷タワーにはIOWNが実装され、世界中の企業とリアルタイムで連携できる環境が整備されます。さらに、NTT独自技術との連携も特徴です。
- NTT版LLM「tsuzumi2」
- 大規模AI連携技術「AIコンステレーション」
これらを組み合わせることで、オフィスワーカーの働き方は一変します。将来的には、
- 会議中のアイデアがその場でモデル化
- AIが資料を検索・提示
- 時には相談役、時にはコンシェルジュ
という、クリエイティブ活動を最大化する環境が構築されます。企業は新しい価値創出に集中でき、生産性が飛躍的に向上する未来が描かれています。
② 街とつながる「ライフスタイル・エンターテイメント」
タワー低層部には、日比谷公園とつながる大規模な屋内空間(仮称:Cross Gate)が誕生します。その中心には、壁面・天井一体型の大型LEDビジョンが配置され、巨大プレゼンテーション空間となります。ここでは、
- 商品発表会を世界と同時に実施
- イベント・広告展開
- 商業施設との一体的な企画
さらに、来街者の憩いの場としても機能します。将来的には「音響XR技術」などにより、リアルとバーチャルが融合した新しい体験が提供される予定です。
③ 超・低消費電力化によるサステナビリティ
NTT日比谷タワーは、建物性能と最先端のエネルギー技術を組み合わせ、持続可能な社会の実現を目指します。
- 50%以下の省エネを実現する「ZEB Ready」
- 光電融合デバイスによる「超低消費電力化」
- AIによる未来予測で設備制御する「Just Enough Energy」
これにより、CO₂排出量は10〜20%削減される見込みです。さらに水素・光量子コンピュータなど、次世代クリーンエナジー活用も構想されています。都市全体が「環境負荷を抑えながら最大効率で運営される」仕組みこそ、次世代スマートシティの本質と言えるでしょう。
担当マーケターの視点
今回の発表は、単なる本社移転ではなく「街をつくり直すプロジェクト」である点が非常に興味深いです。特に、IOWNやAIコンステレーションといった基盤技術が、オフィスワーカーの生産性だけでなく、都市や社会全体の仕組みを支える構図は、企業の存在意義そのものが変わる可能性を示しています。オフィス移転検討者にとって注目すべきは「単なる箱の更新では価値が生まれない」という点です。今後のオフィスは、働く環境・都市機能・エネルギー・体験価値が一体化してこそ、初めて競争力を持ちます。企業は採用・生産性・ブランド・ESGの観点で「オフィス選定=経営判断」として捉える必要があり、NTT日比谷タワーはその未来像の象徴と言えるでしょう。
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