神田に誕生。柔軟性と機能性を兼ね備えたハーフセットアップオフィス
千代田区神田エリアにある「いちご神田小川町ビル」の9階フロアが、ハーフセットアップオフィスとして新たに整備され、6月15日に内覧会が開催されました。本物件は、いちごオフィスリート投資法人(IOR)が保有しており、都営新宿線「小川町」駅から徒歩2分、丸の内線「淡路町」駅から徒歩3分、千代田線「新御茶ノ水」駅から徒歩3分と、利便性の高い立地が魅力です。
建物は鉄筋コンクリート造の地上10階・地下1階建て、1993年築。今回セットアップが行われた9階部分は231.87平方メートル(約70坪)の広さを活かし、「ハーフセットアップ」という形で改装が施されました。
具体的には、会議室は10人用が1室、6人用が2室と、さまざまな人数に対応可能なミーティングスペースを整備。さらに、テレカンブースが2つ設けられ、リモートワークやWeb会議の増加にも柔軟に対応できる仕様となっています。執務エリアに関しては、入居企業が自社で什器を持ち込み、自由にレイアウトできるよう未装備とし、入居者にとって柔軟な設計が可能です。
特筆すべきは、柱間や窓際などのデッドスペースになりがちな箇所に、ハイチェアやハイテーブル、2人用ソファセットを設置し、休憩や個人作業にも使えるように工夫されている点です。通常のテナントでは活用が難しいスペースも積極的にセットアップされており、実用性とデザイン性を両立した空間に仕上がっています。
従来は1万円台中盤の賃料で提供されていた本フロアですが、今回の改装後は2万円台後半で募集されています。すでに複数の引き合いがあるとのことで、注目度の高さがうかがえます。
運用元であるいちご投資顧問(株)は、今後も物件の立地や面積、特性に応じて、通常賃貸・セットアップ・ハーフセットアップと柔軟に対応する方針を明らかにしています。
担当ライターの所感をマーケティング視点で
今回の事例からも分かるように、オフィス市場では“柔軟性”が強く求められる時代に突入しています。特に、ハーフセットアップのような「必要最低限+α」の設備提供は、初期コストを抑えつつ自社らしい空間づくりをしたい企業にとって魅力的です。リモートワークやフリーアドレスの普及により、オフィスの使い方は大きく変化しました。したがって、物件の個性を活かしつつ、テナントが自由にアレンジできる余白を残す設計は、高い市場競争力を持ちます。マーケティングの視点では、今後こうしたオフィス空間の“部分的カスタマイズ性”や“用途の多様性”が、入居判断のキーファクターになると考えられます。企業にとっては単なる賃貸物件以上に、「働き方戦略の一環」としてのオフィス選定が問われているのです。
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